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阿智村浪合診療所

阿智村浪合診療所外観

診療所の概要
創立年月日 昭和25年9月1日
所在地 〒395-0501 下伊那郡阿智村浪合1335
TEL 0265-47-2200
FAX 0265-47-2171
E-Mail an.sinryo@mis.janis.or.jp
医療機器 一般撮影兼用X線テレビ装置、レントゲン自動現像機、汎用カラードプラ超音波診断装置、心電図モニター付除細動機、心電計、ホルター心電計、パルスオキシメータ、小外科用ハロゲン手術灯、散剤錠剤自動分包機等
職員数 3名(医師1名、看護師1名、事務1名)

浪合国保診療所

浪合村は長野県の南西端、愛知県との県境近くに位置し岐阜県中津川市とも接している。全域が標高800m以上の高冷地で地名の通り村の中心部で2つの天竜川の支流が合流する。「トンキラ農園」の農村体験や自動車会社の保養施設、2つのスキー場等に人々を集める観光の村である。人口は約770人、定住振興策により人口減少は食い止められたが高齢化が著しく高齢化率は32%に達する。

浪合国保診療所入口

平成9年春に村役場、公民館・集会施設、医療福祉施設の複合体「浪合フォーラム」の一角に診療所も新築移転した。建築家中村勉氏による木質材を多用した開放的であたたかみのある建物は建築界でも話題(日本建築学会作品選奨、日本建築家協会環境建築賞など受賞も多数)となった。高断熱構造と24時間型床暖房が厳寒期の朝も受診者の皆さんを暖かく迎えている。平成15年度より自治医科大学卒業医師が県衛生部から派遣されており、県立阿南病院や県民医療室の支援のもと今日に至っている。

地域医療と福祉の拠点として

診察風景

当診療所は村デイサービスセンター(ショートステイ施設を併設)と隣接しており、行き来は自動扉を開けるだけである。デイサービスの利用と併せ、診療所で医療サービスも受けるスタイルが定着している。小さな村の利点を生かし村社会福祉協議会による患者移送サービスにて、高齢者のデイサービスや診療所への定期的な受診が支えられている。ショートステイ利用中の体調変化には昼夜を問わず医師が対応している。また村社会福祉協議会や村の担当部局とも通路で結ばれておりケアマネージャーや保健師といった担当スタッフと毎日、直接連絡をとることができる利点を生かしつつ、定期的にカンファレンスを行うことで医療・保健・福祉の連携を潤滑に維持している。

在宅医療、訪問看護にも積極的に取り組んでおり、在宅での看取り(終末期医療)への対応も行っている。

充実しつつあるプライマリ・ケアのための設備

保健師や役場担当課などの継続的な努力もあり、村民検診は高い受診率を維持し、検診を中心とした予防医療が定着している。この検診結果を基に、受診する生活習慣病などの慢性疾患患者の管理を行うだけでなく、幅広い急性疾患患者の診断、治療に対応できるようX線テレビ装置、デジタルX線画像診断システム、汎用(腹部・心臓・体表)カラードプラ超音波診断装置、多項目自動血球計測装置、生化学自動分析装置、心電計、パルスオキシメータ、ホルター心電計などの機器が設置されている。処方の際は、錠剤自動分包機を適宜活用し、レセプト電算化後より可能となったカラー刷服用指導用紙の発行を行っている。

プライマリ・ケアのための設備

最寄の高次医療機関のある飯田市内まで約30kmの距離があることから、救急疾患の初期治療を重視し心電図モニター付除細動機等の心肺蘇生用資器材を整備するとともに、医師のみならず看護職員もICLS(ACLS基礎)コースを修了している。隣接する村民グラウンドを長野県防災ヘリコプターのドッキングポイント(緊急ヘリポート)とし飯田市立病院など高次医療機関へのヘリコプター搬送も行っている。

新阿智村の診療所として

診察室

浪合村は平成18年1月1日をもって北隣の阿智村に吸収合併される。浪合地域住民の強い要望により当診療所は合併後も現行の体制を維持する。近隣医療機関との連携と機能分担を行うこととなるが、新阿智村の診療所として期待されることは多い。引き続き検診事業などの予防医療の中心として、検診データを蓄積し、健康情報を発信していくこと。一般診療においては、プライマリーケアの質の向上と安定した医療の継続していくこと。福祉においては、介護福祉施設(特別擁護老人施設など)との新たな連携を確立していくとともに、新たに設立される地域支援センターとともに老人介護への支援を行うことを基本スタンスとし、多くの人と協力し医療を展開していきたい。

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