所在地 | 〒384-1211 南佐久郡南相木村3499 |
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TEL | 0267-78-2013 |
FAX | 0267-78-2015 |
南相木村
南相木村は、長野県南佐久郡の東南端に位置し、東西20km、南北5kmの細長い地形で面積は66.03平方キロメートルである。平たん地が少なく、総面積の8割を山林が占め、南相木川沿いに10の集落が散在している。
気候は、内陸性高冷地気候で年間平均気温9度、降水量は年間約1,000~1,200mmと比較的少なく、冬季の降雪量も少量である。夏季は冷涼で日較差が大きく、冬季は寒さが厳しい。
村の中央を流れる南相木川は、日本のふるさとの原風景ともいうべき豊かな流れをたたえ、渓流釣りの愛好者を惹きつけています。近年はキャンプ場、マレットゴルフ場などのレジャー施設の整備が進み、更に日帰り温泉施設『滝見の湯』ができ観光の中心として期待されています。人口は、1,100人程で全盛期の約半分になってしまいました。高齢化率は39%と高く、少子高齢化の進んでいる過疎地域である。
診療所の影響
診療所は、村の中心部にあり幹線の県道にあるバス停から1、2分のところに位置している。現在の建物は昭和59年に竣工し鉄筋コンクリート2階建てで、1階部分を診療所として利用している。また、保育所、医師住宅が隣接し更に周りにはデイサービスセンター、高齢者支援ハウス、役場など関連性の高い施設があり医療・保健・福祉の中心的役割をもっている。
昭和29年11月から現在の場所とほぼ同じ場所で診療を開始し、村採用の医師による診療を続けていたが、昭和56年4月から佐久総合病院による出張診療となった。平成10年6月から佐久総合病院からの派遣により医師が常駐となり、診療日数も週4.5日と大幅に増えた。
平成26年4月からは、村採用の医師が常駐となり、週5日診療の体制となった。
また、専用の公用車もあり往診、救急時の搬送等に利用している。患者は高齢者の定期的な受診者が多くを占めている。
地域医療の推進
地域医療を推進する為、役場関係者、社会福祉協議会等と月1回連絡会を開催し、人的支援などの連携を図り、週1回総合相談窓口を開設して住民の医療・保健・福祉の向上を図っている。
また、村が行なう検診事業、保健事業などに積極的に参加協力している。佐久地域の地域医療の中心的医療機関である佐久総合病院とも緊密な連携を確保しながら高次・専門医療体制を充実させている。その他の医療機関とも医師会等を通じ連携協力を図っている。
今後の課題
地域医療の推進は図っているが、在宅医療介護の連携体制の充実が更に求められている。できるだけ住み慣れた地域で生活できるよう支援し、また、在宅での看取りができるよう環境整備を行う必要がある。そして、村内唯一の医療機関である診療所が住民の皆さんの安心に寄与できるよう努めなければならない。