創立年月日 | 昭和26年12月3日 平成4年10月(新築移転) | |
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所在地 | 〒395-8502 飯田市八幡町438 | |
TEL | 0265-21-1255 | |
FAX | 0265-21-1266 | |
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病床数 | 423床 内感染症病床4床 | |
診療科目 |
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中央検査部門 | 一般検査、血液検査、生化学検査、血清・輸血検査、微生物検査、病理検査、遺伝子検査、体外受精部門 | |
特殊外来 | 肝臓、膠原病、腫瘍、小児心臓、小児発達、小児慢性疾患、小児神経、ストマ、褥瘡、産後検診 | |
医療機器 | リニアック装置、ラルストロン装置、治療計画装置、超電導MRI装置、X線TV装置、X線CT装置、血管撮影装置、自動血清測定分析装置、自動凝固検査器、電子顕微鏡装置、PET-CT | |
職員数 | 911名(内医師90名、研修医16名) ※平成26年4月1日現在 | |
臨床研修制度への対応 | 名称 |
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特色 | 本文掲載通り | |
臨床研修病院指定年月日 | 平成15年11月19日 | |
研修医募集定員 | 管理型プログラム1年次6名、2年次6名 |
飯田下伊那地域の医療需要に応えるために
飯田市立病院は、天竜川により作られた河岸段丘の高台に立地しています。東に南アルプスと伊那山地、西に中央アルプス、北には風越山を背にした山都飯田の街並みを一望するすばらしい環境の中に位置しています。
当院が、現在の建物になるまでには、3つの段階を経てきました。
昭和26年12月、内科、結核を中心とした病床数34床の小規模な病院として開設されました。その後、昭和39年の全面改築、昭和52年の新館の増築を経て、平成元年11月に病床数304床の総合病院となりました。この間、建物の老朽化に加え敷地が狭隘なため、東栄町での改築は不可能と判断、現在の八幡町の地に全面移転新築を決定しました。構想から建築まで10余年をかけ、平成4年10月に現在の飯田市立病院が新たに開院しました。その後、平成26年に完成した第3次整備では、救命救急センター、周産期センター、がん診療・緩和ケアセンターなどの整備を行うなど順次施設の拡充を行っています。
診療科目は上記の計32科となっています。
当病院の特色
飯田市及び周辺地域の中核病院として高度医療を提供するため、リニアック、ラルストロンなどの放射線治療機器をはじめ、MRI、CT、血管撮影装置など最新の医療機器を導入しています。平成18年7月にPET-CTを導入しています。また、面積では大阪府を上回る診療圏の救急医療をカバーするため、敷地内にヘリポートを設置しドクターヘリなどによる、救急ヘリ搬送なども行っています。さらに、高度・救急医療に加え、他の医療機関との機能分担や連携を進める地域医療支援病院に指定されています。
地域がん診療連携拠点病院の指定を受け、診療体制の充実に努めておりますが、その他、心疾患についても最新式の血管撮影装置を導入し、カテーテル治療や外科手術などを行っています。さらに、地域周産期母子医療センターとして、当地域の分娩受け入れ施設が減少する中、当院の受け入れ件数を増やして地域のお産を守っています。
当病院は、地域医療支援病院、臨床研修病院、臨床修練指定病院、災害拠点病院、新型救命救急センター、地域がん診療連携拠点病院、エイズ拠点病院等の他、各種教育・指導認定施設としての指定を受けており、医師をはじめ医療従事者の受け入れ指導を行い、教育育成を図っています。当地域は、東海地震に係る地震防災対策強化地域に指定されていますが、当院は災害拠点病院に指定されており、災害時には、南棟3階の講義室に当院の災害対策本部と、飯伊地区包括医療協議会(飯田下伊那地域の医療体制の調整や事業を行う団体)の医療救護本部や災害派遣医療チーム「DMAT」の活動拠点本部を設置して、相互に連携して災害医療に対応することになります。救命救急センターの待合を重症患者の受け入れ場所とし、広域搬送拠点臨時医療施設(SCU)として、隣接するヘリポートからの患者搬送も想定しています。平成16年と19年に発生した新潟県中越地震、中越沖地震の際には、緊急医療援助隊を派遣したほか、平成23年3月の東日本大震災には、DMATや医療救護班を被災地に派遣しました。
(財)日本医療機能評価機構が行う機能評価について、平成17年にVer.4.0、22年にVer.6.0で更新しています。
臨床研修プログラム
研修プログラムは、総合診療方式で、臨床研修の到達目標に挙げられている項目を、各診療科をまわることで各科指導医の下、きちんと経験を積むことができ、幅広い研修を行える内容としています。なお、精神科領域の研修については、入院患者を受け持ちとして経験し、レポートを提出できるよう、2箇所の協力病院のいずれかで研修します。また、地域医療の分野では、僻地医療を経験するため、山村における病院においてその役割について研修する機会を設定しています。
電子カルテで質の高い医療提供を効率的に
近年の医療は高度化、分業化が進み医療情報も多様化、細分化していますが、診療情報の共有化や一元化を効率的に行うため、平成16年2月より電子カルテを稼動させています。これにより、質の高い効率的な医療供給ができる体制を整えています。また、カルテの開示やインフォームドコンセントの充実など、社会的ニーズの高まりにも積極的に対応しています。
医療制度が病院完結型から地域完結型として、地域内の医療機関の連携が進められていく中、電子カルテに蓄えられた診療情報を地域内で共有化する取り組みも行われています。飯田下伊那診療情報連携システム[ism-Link]は、飯田下伊那の6病院に地域連携サーバを設置し、同意を得た患者さんの診療情報を複数の医療機関が共有するシステムで、60を超える医療機関が参加し、約4,000人の登録患者があります。(平成26年3月現在)